ブダペスト中央図書館

  小環状道路に位置するハンガリー国立博物館の後ろの周辺は、よく宮殿地区と呼ばれています。昔のハンガリーの貴族たちの宮殿が、この辺りに残っているからです。この地区の最も美しい建物の一つである宮殿は、ハンガリー大貴族ヴェンクヘイム・フリジェシュ伯爵(Wenchkeim Frigyes)の宮殿であった、「ヴェンクヘイム宮殿 (Wenckheim palota)」です。建物は現在図書館として利用されています。

 
サボー・エルヴィンの名前を持つ図書館は、ブダペスト市内に48あり、チェーン図書館となっています。その本部である中央図書館は、本来のヴェンクヘイム宮殿の中にあります。宮殿は1887-1889年の間に建てられたネオバロック様式の建物です。内部に1931年から図書館がありましたが、1998年から2001年の間に行われたリニューアル工事によって、現在の形が出来上がりました。

 図書館に入場すると、そこは一見普通の図書館になっています。しかし2階には、美しい部屋がいくつか残っています。現在は基本的に読書室、学習室として使われています。テーブルがいくつか置いてあり、閲覧席が並んでいます。各席にテーブルランプもついています。図書館の周りに大学がいくつかあるため、ここで持ち込みのパソコンを使って自習したり、本を読んだりする大学生でいっぱいです。







 

 奥のほうに、長いテーブルではなく快適なひじかけ椅子が置いてある部屋もあります。




 宮殿のようなホールには、金箔や木彫の細かい装飾も見うけられます。昔のシャンデリアやストーブも飾りとしていくつか残されています。






 図書館の利用や入場には、登録する必要があります。登録は有料で、一年間(6400フォリント)、半年間(4500フォリント)、そして3か月(3000フォリント)の種類があります。(ユーロは使えません。)

長期の登録をしたくない場合は、1000フォリントの一日使用のチケットもあります。

図書館の内部では様々な展示会やイベントも行われたりします。

開館時間:月~金(10:00-20:00)
       土(10:00-16:00)
       日(休日)

(多くの図書館で夏休みがあります!7月下旬・半ばあたりから9月まで閉まっている所が多いです。休みの期間は各図書館によって異なります。)

中央図書館のホームページ:
 http://www.fszek.hu/
住所:1088 Budapest Szabó Ervin tér 1.
(3号線地下鉄の「Kálvin tér」(カールヴィン広場)駅から徒歩約3分。

コメント